さくらのレンタルサーバー(ライトプランを除く)は、MySQLデータベースを作成することができます。WordPressの投稿データやコメント、プラグインの設定などはこのデータベースの中に書き込まれます。今回はさくらのレンタルサーバーでMySQLデータベースを作成する手順をご紹介します。
サーバコントロールパネル へログインする
さくらのレンタルサーバーでは、サーバコントロールパネルからログインしてからMySQLデータベースを作成します。「[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせ」に書かれている「サーバコントロールパネル ログイン情報」を確認しましょう。
ログイン後はこのような画面になります。
データベースの設定
サーバーコントロールパネル左側メニュー中段にある「アプリケーションの設定」から「データベースの設定」をクリックします。
画面中央に「データベース一覧」があります。
ここの右上にある「データベースの新規作成」をクリックします。
データベース新規作成の画面ですが、最初はこのような状態になっています。
データベース ユーザー名は初期ドメインのFQDNが「example.sakura.ne.jp」の場合、ホスト部(example)と同じユーザー名という命名規則になっています。また、データベース名の接頭語は「example_」となっているので、これに続く任意の名前を入力します。WordPress用のデータベースなので、ここでは「wp0001」と入力しましょう。つまり、ここで作成されるデータベースは「example_wp0001」という名前になります。
データベース名のほかに、データベース接続用パスワードを入力します。ここで入力するパスワードは、自身で決めたものになりますので、8文字以上32文字以内でできるだけ複雑なパスワードを作成して入力しましょう。
重要
初期状態ではデータベースの文字コードがEUC-JPになっているのですが、プルダウンメニューからこれを「UTF-8」へ変更します。
ここで作成したデータベース名、接続用パスワードを覚えておき、データベース文字コードがUTF-8になっていることを確認し、「データベースを作成する」ボタンをクリックします。
データベースの設定画面に戻ると、先ほど作成したデータベースが1つ表示されています。
データベース一覧の中にある「管理ツール ログイン」をクリックしてみましょう。さくらのレンタルサーバーは複数のデータベースサーバーがあるので、ここではデータベース サーバーの名前を控えておきましょう。
このように、管理ツールが表示されました。
データベースの中がどうなっているのか、覗いてみることにします。ユーザー名は example (初期ドメイン名がexample.sakura.ne.jpの場合)、パスワードは先ほど決めたものを入力します。そして、サーバーの選択 プルダウンメニューから、サーバーコントロールパネルに表示されていたデータベースサーバー名を選び、「実行する」をクリックします。
管理ツール ログイン直後はこのような画面です。
画面上部にある「データベース」をクリックしてみましょう。
すると、初期状態のデータベースとして以下の2つが表示されていると思います。
- information_schema
- example_wp0001
重要
データベース全体の設定に関する重要な情報が格納されているので、決して「information_schema」は削除しないでください。
それでは「example_wp0001」をクリックしてみましょう。中にはまだ何もありません。(データベースを作成したばかりの状態では何もないのが正解です)
ここでは特に何もせずログアウトします。画面左上の非常口アイコンをクリックします。
WordPressをインストールした後のデータベースはこのように、複数のテーブルが作成されます。テーブルの作成やデータの投入はWordPressがよしなにやってくれるので、難しいSQL文を人が発行することはありません。が、ここでは中身がどうなっているかを見るために、ログインしてみましょう。
サーバーコントロールパネルでデータベース一覧を見ると、使用量が増えていることがわかります。
管理ツールにログインし、example_wp0001データベースを見てみると、複数のテーブルができていることがわかります。
補足: データベースとは?テーブルとは? (クリックで大きくなります)
今回、「データベース」「テーブル」という新しい単語が登場しました。 「データベース」と「テーブル」の違いですが、ものすごく簡単に例えると、データベースはタンスのようなものと思ってください。 そして、テーブルは引き出しのようなものです。 タンスがどーんと1つあって、引き出しがなく洋服も下着もタオルもすべて一緒に入れてしまうと、取り出すときに探すのが大変ですよね? しかし、「引き出しの何段目には何を入れておく」というようなルールを決めておけば、靴下を探したいときにすべての引き出しを探す必要がなく、靴下が入っている引き出しだけ開ければよいのです。 このように、データの整理整頓がしやすいようにデータベースがあり、複数のテーブルにそれぞれ何のデータを入れておく、というルールを作っておけるのが、データベースを使うメリットです。
次回予告
前回はさくらのレンタルサーバーへSSHログインができました。今回はデータベースを作成しました。これで wp-cli でWordPressをインストールする準備ができましたので、次回は wp-cli を使ったWordPressのインストールを行います。